【月別行事食】9月の行事食まとめ★お月見・敬老の日など

おはようございます♪

今回は「9」の行事食まとめです。9月にはどんなイベントがあって、それぞれ何を食べるのかをリストアップしました♪おうちでパーティーをするときや、給食・施設の献立作りのお役に立てればと思います。

9月ってどんな時期?

まだまだ暑さの残るの9月。子どもたちは新学期が始まって、また慌ただしい日が戻ってきます。まだまだ暑いとはいえ、9月と言えば秋のイメージ。そろそろ秋の味覚であるきのこ(松茸)や、さんまが出回り秋を感じます。

9月は敬老の日と秋分の日の2日も祝日があるので、曜日回りがいい感じになるとシルバーウィークと呼ばれる大型連休に!下旬には暑さも落ち着き過ごしやすい気候になってくるので、行楽にぴったりの時期です。

9月の主な行事食

9月の主な行事食まとめ

9月は渋めな行事がちょこちょこあります。五節句の中で一番目立たない「重陽の節句」、シルバーウィーク中の「敬老の日」&「秋分の日」、目立たないからこそ前面に出してやりたいです。笑 そんな中、「お月見」は近年注目度が上がってきたイベントかなと思います。 

ではひとつずつ紹介していきます♪

防災の日(9月1日)

防災の日は、災害予防の啓発を目的として1960年に制定されました。9月1日に制定された理由として、この日は1923年の関東大震災の発生日に由来しており、また、9月は台風や洪水が多い時期だからです。そのため、9月は防災月間としても知られています。

防災の日の目的は、個々の人々が災害に対する意識を高め、備えを身につけることです。防災の重要性を広く知らしめるため、ぜひこの日に「防災」を意識したメニューを用意してはいかがでしょうか。

非常食を使ったメニュー


非常食を準備しているご家庭も多いかと思います。賞味期限はもともと長いものの、万が一使う時が来た時に、賞味期限が切れているということにならないように年に1回は見直したい、でも機会がないとなかなか見ない。「防災の日」を非常食の見直しの日にしてみてはいかがでしょうか。さらに、そこで新しい食品と入れ替えたら、賞味期限の迫った食品を食べる日に。毎年違う非常食を食べることで、好きな味が見つかるかもしれないですね。非常食を色々買ってお試しに食べてもよいかもしれないです。小さい子供だと特に嫌いなものは食べてくれなかったりするので、好きなものを見つけておくと安心です。

ライフラインが途絶えた状況でも作れるメニュー


災害が発生すると、ガスや水道が使えなくなることも。そういう事態を想定して、ライフラインが途絶えても食べられるメニューを作る練習をしておくと安心です。例えば、火や水を使わないメニューや、バーナーを使ったメニューなど。キャンプに行ったときに作る「キャンプ飯」を作れるようにしておくことは、災害時にも役立ちます。キャンプ用に色々調理器具(バーナーやクッカー)を揃えましたが、キャンプだけじゃなく非常時にも使えるので、一石二鳥です。

重陽の節句(9月9日)

「重陽(ちょうよう)の節句」は、3月3日ひな祭り、7月7日七夕などと一緒の「五節句」の一つで、9月9日に行われます。平安時代に中国から伝わった行事で、中国では奇数は縁起が良いとされているので「陽数」とされ、中でも「9」はそんな縁起の良い奇数の最大値であることから、9月9日を陽数が重なる日として「重陽」と呼び、節句の一つとしました。しかし、陽数が重なると災いが起こりやすいとも考えられ、邪気を払う風習も生まれました。

日本でも宮中行事として始まり、他の節句と同様、一般の人々にも広まり、特に不老長寿を願う行事となっています。でも、今では他の節句と比べるとあまり知られておらず、五節句の中では一番地味な節句となっています^^; 3月3日に雛人形を飾り女の子の成長を祝う→9月9日に雛人形を再び飾り、長寿の願いを込める、という「後のひな祭り」という風習もあったことから、大人のためのひな祭りという認識もあり、最近では「大人のひな祭り」というワードがTwitterでトレンドに入ったりして若干認知度も上がってきたように思います。

重陽の節句では邪気を払う力を持つとされる「菊の花」を楽しみます。旧暦では菊の花が咲く季節だったことから、「菊の節句」とも呼ばれています。菊の花を飾ったり、菊酒を飲んだりして楽しまれます。また、「栗の節句」とも呼ばれ、栗を食べる風習もあります。

菊酒や菊を使ったメニュー


重陽の節句では、菊を鑑賞しながら菊酒を飲むと長寿になると言われています。菊酒は、本来は蒸した菊の花びらを器に入れ、冷酒を注ぎ一晩置くことで香りを移して作りますが、簡単に冷酒の上に菊の花びらを散らして飲むことも。また、菊を料理にも使って楽しみます。菊の花のおひたしや、トッピングとして汁物に浮かべたり、酢の物に散らしたり。食用菊は生産は愛知がほとんどですが、ここ東海エリアでは実際にスーパーではほとんど販売されていません。一方、山形県では菊の花を食べる風習があるそうで、日常的にスーパーで販売されているエリアもあるそう。

菊に見立てたメニュー


菊を楽しむ行事といえど、前述しましたがスーパーにほとんど置いていないので、そう簡単に食用の菊の花が手に入りません。そこで菊の花に見立てたメニューを用意します。例えば、菊花シューマイ、菊の花の形をした和菓子なども重陽の節句にはよく見られます。

栗ご飯


庶民の間に広まった重陽の節句は、秋の収穫祭とも結びつき、「栗ご飯」を食べる風習があります。なので、別名「栗の節句」と言われています。秋の実りをお祝いするのに栗と新米で作る栗ご飯が重陽の節句の行事食とされています。

秋なす


秋の収穫祭と結びついたということで、同じく秋に収穫される「秋茄子」も食べられます。また、「9」のつく日に茄子を食べると中風(発熱、咳、頭痛など)を病まぬ、と言い伝えられており、なす料理を食べる習慣があることも、重陽の節句に茄子が食べられる理由です。

敬老の日(9月第三月曜日)

敬老の日は、1966年に国民の祝日として制定されました。以前は9月15日が固定の祝日となっていましたが、2000年からはハッピーマンデー制度が適用され、敬老の日も月曜日に移動しています。多年にわたり社会に貢献してきたお年寄りを敬愛し、長寿を祝う日となっているので、家族や親族が集まり、食事会やプレゼントを通じて感謝の気持ちを伝えます♪

赤飯


お祝い事に欠かせない赤飯は、敬老の日にも食べられます。日本では、赤い色が邪気を祓う力を持つと考えられており、神様に対して赤米を供える風習があったことから、災いを避けるために赤い色の食べ物がお祝いに食べられるように。

海老


えびには、「腰が曲がるまで元気に長生きできるように」という長寿の願いが込められています。えびは「海」の「老」と書かれるほど、老いとの関連が深い食べ物であり、長いひげと曲がった背は長生きしたをご老人をイメージさせます。昔の日本では平均寿命が50年にも満たない時代で、医療の未発達や病気や事故のリスクが高かった時代において、えびを食べて切実に「長寿」を願っていたのです。そんな長生きを願う海老は敬老の日にぴったりで、敬老の日は「えびの日」にも制定されています。

天ぷら


年齢が上がるにつれて「ごちそう」として出して喜ばれるメニューは変化していきます。例えば若年層でごちそうといえばステーキや焼肉が上がりますが、高齢層で上位にくるのが、天ぷらやお刺身です。そんなお年寄りに人気な天ぷらを敬老の日の食卓にいかがでしょうか。上で挙げた海老や、さつまいもや茄子など季節の野菜を使って♪さらに天ぷらお祝い膳にすると、より敬老の日のお祝いにぴったり。

秋の和菓子


厄除けの小豆(あんこ)を使った和菓子や、季節の栗や柿を使った和菓子などを添えると、甘いもの好きなおじいちゃんおばあちゃんに喜んでもらえるかもです♪


秋分の日(9月23日頃)、秋彼岸(秋分の日と前後3日)

「秋分の日」とは、毎年9月23日頃にあたる日本の祝日の一つで、昼と夜の長さが同じとなる日です。春と秋の2回、昼と夜の長さが同じになる日があり、秋の方を「秋分」と呼び、この日を境に、暑い夏から涼しい秋へと移り変わり、夜が長くなっていきます。毎年太陽が秋分点を通過する日によって日付が決まります。なので、毎年同じ日ではなく日付が変動します。また、秋分の日は「彼岸の中日」とも呼ばれます。お彼岸は秋分の日と前後3日間の合計7日間を指し、先祖への感謝の気持ちを表すための日とされています。

おはぎ

ごはんで作ったおはぎをお重に詰めて
先祖を供養するためにお墓参りをする際のお供え物の定番はおはぎです。小豆の粒と萩の花の形が似ていることから、最初は「萩の餅」と呼ばれていましたが、後に「おはぎ」と呼ばれるようになりました。小豆は邪気を祓う力があるとされ、先祖供養にふさわしいと考えられていたとも言われています。ちなみに、春分の日に供えられる「ぼたもち」もおはぎと同じもので、秋は萩、春はぼたんなので、呼び方が異なるだけだそうです。

おはぎは普通のご飯からも作ることができます♪


秋が旬の食材


里芋やきのこ類など、秋の食材をお供えしたり食べたりもします。里芋は、ひとつの種芋に子芋がたくさんつくことから豊作や子孫繁栄の象徴で縁起の良い食べ物とされます。ほかにもサンマや柿、ぶどうなど秋の旬の食材を食べて秋の恵みに感謝します。

中秋の名月・お月見(9月~10月)

「中秋の名月」とは、旧暦8月15日の十五夜にお月見をする習慣です。旧暦では秋として7月から9月を指し、その中で8月15日を「中秋」と呼び、その日のお月様を「中秋の月」と称しました。この季節は空が高くなり、月も美しく見えるため、中秋の名月と呼ばれるようになりました。現在では旧暦と新暦のズレにより中秋の名月は9月または10月になります。毎年日にちは異なります。

平安時代には中国からもたらされた「望月」という月見の催しが広まり、農村の収穫祭と結びつきました。十五夜を鑑賞し、お供え物をして感謝や祈りを捧げるようになりました。特に旧暦8月15日はお芋の収穫時期でもあり、お芋をお供えする地域では「芋名月」と呼ばれました。

また、旧暦9月13日(新暦だと10月、まれに11月)の十三夜もお月見の日であり、十五夜とセットでお祝いされます。日本だけの習慣で、十三夜の別名は「栗名月」「豆名月」と呼ばれ、栗や枝豆が旬のため、お供え物にされることがあります。

月見団子


お月見団子は、十五夜には15個、または1年の満月の数に合わせて12個とする方法があります。関東では、「三方(さんぽう)」と呼ばれる入れ物に白い紙を敷き、ピラミッド状に並べます。お月見団子と言えば丸い形を思い浮かべますが、団子の形は地域によって異なります。関西では里芋の形に似せた細長いお団子にあんこを巻き、名古屋ではしずく型のもの、中国・四国地方では串に刺さったものなど、地域ごとにさまざまなスタイルで楽しまれています。

名古屋のしずく型お月見団子をうさぎ型に可愛くアレンジしたレシピはこちら♪↓

月見○○


外食店ではこの季節になると、卵を使ったメニューが登場します。目玉焼きを使って月見バーガーを出したり、卵の黄身を使ったメニュー(例えば月見つくねなど)、月見うどんなど、卵をお月様に見立てて楽しみます。


里芋


十五夜は別名「芋名月」とも呼ばれます。これは、里芋やさつまいもなどの芋類が主食とされていた時代に、秋の収穫物である里芋を十五夜に供える習慣があったことに由来しています。月見団子を十五夜に供える理由も実は里芋の形に似せるためであると言われています。お供えする里芋は、衣被(きぬかつぎ)という、小さい里芋を茹でて皮をむいたものとしてよく食べられます。するりと皮をむくと白い肌が現れ、それが高貴な家の女性が被る布に似ていることからきています。

月餅


中国でも同じく中秋に月を見る風習があり、「中秋節」と言われる祝日です。そんな中秋節に食べられるのが月餅です。月餅の丸い形は「家族の輪」と「家族の団らん」を表しているため、中秋節に食べる習慣が広まりました。

お月見はもっと詳しく、お月見によく食べられる食べ物をまとめた完全網羅版の記事もあるので、ぜひそちらも見ていってください♪

9月は秋の味覚と絡めて提案できるイベントが多い

以上、大きな派手めのイベントはないですが、ちょこちょこイベントのある9月でした。ひとつひとつは地味なイベントですが、月全体を通して秋の味覚と連動して提案できます。過ごしやすい季節なのでおうちだけでなく、外でも楽しめる提案も♪


最後まで見ていただきありがとうございました♪

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