おはようございます♪
今回は「7月」の行事食まとめです。7月にはどんな催事、季節のイベントがあって、それぞれ何を食べるのかをリストアップしました。メニュー立案や献立作りのお役に立てればと思います♪
7月ってどんな時期?
梅雨が明けて、夏本番を迎える時期です。イベントでは七夕があり、願い事を短冊に書いて笹に飾ります。後半には学校は夏休みに入り、海やプールで遊んだり、クーラーのきいた涼しい部屋でアイスを食べて過ごしたり。暑さに負けて夏バテにならないように、土用の丑の日にはうなぎを食べてスタミナをつけたり、涼味を食べて、まだまだ続く暑い夏を乗り切ります!
7月の主な行事食
7月にはどんな季節イベントがあって、どんな行事食、イベントごはんを食べるのか、ひとつずつ紹介していきます♪
半夏生
七十二候の1つ「半夏生」は半夏という薬草が生える頃、毎年7月2日頃ですが、夏至(げし)から11日後ということで日にちは変動します。梅雨の終わりの頃にあたり、農家にとってはこの日までに「畑仕事や田植えを終える」目安の日のようです。この日は天から毒気が降ると言われ、井戸に蓋をして毒気を防いだり、この日に採った野菜は食べないようにしていました。
たこ
関西地方には半夏生にタコを食べる風習があり、なぜ半夏生にタコを食べるかというと、半夏生=ちょうど田植えが終わる時期なので、
- 稲の根がタコの足のようにしっかりと根付きますように。
- 稲穂がタコの吸盤のように立派に実りますように。
と稲作の成功の願いをこめ食べられたのがタコを食べる理由だそう。
焼き鯖
福井県では、半夏生に串刺しの焼き鯖を食べます。昔から食べられているそうですが、今でもスーパーではチラシに大きく掲載されたり、店頭で焼き上げるお店もあります。
うどん
香川県では、田植えが終わる半夏生に、その年に収穫された麦を使ってうどんを打ってみんなに振る舞い、田植えの労をねぎらっていた習慣があります。この風習があることから、本場さぬきうどん協同組合は昭和55年に半夏生にあたる頃である7月2日を「うどんの日」と制定しています。
七夕(7月7日)
七夕は、古い中国の伝説で、天の川を挟んで暮らす織姫と彦星という恋人たちが、年に一度だけ出会うことができる日です。そして日本に伝わり、織姫は「はた織り」が上手だった…ということから、七夕は針仕事の上達を願う風習に。それからさらに、針仕事に限らず願い事をする行事に変わっていきました。カラフルな短冊に願い事を書いて笹に飾ることで願いが叶うことを祈ります。
素麺(そうめん)
七夕にそうめんが食べられるようになったのは、中国で七夕に食べられていた索餅(さくべい)という小麦粉と米粉を練り縄のように細長くねじった料理からきており、それが日本に伝わり同じく小麦粉で作られるそうめんが食べられるように。という説が一般的ですが、織姫が織物上手であったことから、昔の日本人は針仕事が上手になるようにと願い、糸に見立ててそうめんが食べられるようになったという説も。
ちらし寿司
主食ではそうめんの次にちらし寿司がよく見られます。縁起が良い食材が入っていてお祝いの席で食べられることが多いちらし寿司は、七夕でもよく登場します。具材は、夏っぽい具材(きゅうり、大葉、茗荷、パプリカなど)を入れたり、卵を星型でくり抜いたりすると七夕感UP!
オクラを使ったメニュー
ちょうど旬の夏野菜であることと、断面が星型で可愛いことから、よく七夕メニューに使われる食材です。輪切りにしてスープ・吸い物にしたり、オクラの肉巻き・ちくわ巻きなどにして切って断面を見せたりして使われています。
七夕ゼリー
七夕デザート定番。給食で出る学校も多いです。七夕ゼリーといえば、水色のブルーハワイが定番ですが、最近では紫などの色の濃いものや、ミックスしたものなども見かけます。
七夕の行事食をもっと詳しくもっとたくさん紹介しています↓
海の日(第3月曜日)
7月の祝日海の日は、1996年に国民の祝日として施行され、当初は7月20日の固定日だったのが、2003年にハッピーマンデーにより7月第3月曜日になりました。2024年は7月15日です。
海の日は、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」という趣旨で制定されました。日本は島国なので海に囲まれ、海の恩恵をうけながら発展してきたことへの感謝の祝日です。
海の幸
海の日ということで、海鮮系のメニューを食べて海の恵みに感謝しましょう♪お刺身やお寿司、焼き魚、煮魚など、海の幸を堪能したいですね♪魚だけでなく貝や海藻なども!
土用の丑の日
土用は年に4回あって、立春・立夏・立秋・立冬の直前の約18日間を指します。そのうち、「土用の丑の日」と呼ばれるのは、夏の土用(立秋の前の土用)の丑の日(昔の暦で日にちを十二支を割り当てて数えていたので12日に1回干支が回ってくるうち丑に当たる日)のことで、土用の期間に二回丑の日がある年もあり「一の丑」「二の丑」と呼びますが、一般的には「一の丑の日」を特に土用の丑の日と呼びます。
うなぎ
タンパク質やビタミンなどをたっぷり含み、夏バテ防止に役立ちます。古くからうなぎは滋養強壮に効く食べものとして食べられていました。
なぜ土用の丑の日にうなぎ食べるようになったのか、という由来として有名なのが、平賀源内が営業不振に悩んでいた鰻屋に、「土用の丑の日うなぎの日」という看板を店先に立てるよう提案をしたことからだそうです。
うの付く食べ物
夏の土用の丑の日は「う」の付く食材を食べると夏バテしないといわれます。うなぎの他にも梅干し、きゅうり、うどんなど。
土用餅、土用しじみ、土用卵
暑さに負けず無病息災で過ごせるといわれているあんころ餅「土用餅」や、夏のしじみは身がふっくら太り、また胃腸を整え夏バテ予防にも良いとされていることから食べられる「土用しじみ」、土用に産み落とされる卵「土用卵」(特に栄養が高いと言われている)なども土用に食べられてきました。
土用の丑の日の行事食をもっと詳しく紹介している記事はこちらから♪↓
小暑~大暑、夏休み
二十四節気の「小暑」は、毎年7月7日~7月22日頃にあたります。だんだん暑さが増していく時期で、小暑の期間中に梅雨明けをすることが多く、本格的な真夏に入っていきます。
「大暑」は、毎年7月23頃~8月6日頃にあたります。暑さが最も厳しくなる頃。夏休みに入り、まさに夏真っ盛りの時期です。
学校が夏休みに入る時期は地域によって違いますが、基本的には7月20日頃~8月31日までが多いです。冬の寒さが厳しい北海道と東北地方では、夏休みが短めに設定され、8月末までではなく途中までというところが多いです。ちなみに2024年は7月21日から夏休みになる地域が多いです。
暑気払い、涼味
暑気払いとは、夏の暑さをうち払うために体に溜まった熱をとり除いて夏を乗り越えるため、体を冷やしてくれる食べ物を食べることです。昔から、そうめんや冷麦などの麺類、ビール、スイカ、きゅうり、冬瓜などの瓜系、かき氷やところてんなどが暑気払いとして食べられてきました。
スーパーでの企画は「涼味」と呼ばれることが多く、涼味メニューとして冷やし中華、各種乾麺やつゆ、練りスパイスなどが大量陳列されます。
熱中症対策
また、暑いと熱中症対策も必要になってきます。汗で出ていってしまう水分やミネラル、ビタミンを補給するように、こまめな水分補給と、栄養の摂れる食事を心がけます。暑さに負けないよう体調を整えることも大事で、梅干しやレモンなどに含まれるクエン酸は疲労回復に効果的!
甘酒
甘酒というと冬のイメージがありますが、夏場は冷やした甘酒が飲まれます。昔から夏場の栄養や水分を補給するものとして甘酒は広く飲まれていました。米を発酵させて作る甘酒は、飲む点滴と言われるほど栄養豊富で、アミノ酸やブドウ糖、ビタミン類が豊富に含まれているので、夏の暑さにやられ、食欲のない時にもぴったりです。
レンジ調理、火を使わない料理
夏になると暑いので、キッチンで長時間調理したり、火を使った煮込み料理、揚げ物はできるだけ避けたいですよね。火を使わないレンジ調理、オーブン料理、炊飯器料理などがこの時期には重宝されます!また、夏休みになると朝昼晩3食のごはんを作らないといけないご家庭もあり、簡便料理や作り置き料理で夏休みを上手く乗り切りたいですね。
夏祭り、花火大会
夏休みに入ると、各地で夏祭りや花火大会が開催されます。夏祭りは日本の伝統的な祭りで、浴衣や甚平を着て夜店や屋台を楽しむイベントで夏の風物詩にもなっています。
そんな夏の風物詩である夏祭りの中でも一番のメインイベントといえば、縁日での屋台メニューを食べ歩くことですよね♪
屋台メニュー
コロナで外出自粛時には「おうち縁日」が流行りましたが、それ以降も夏に家で縁日、お祭り屋台メニューを楽しまれています。
チョコバナナ、りんご飴、唐揚げポテト、たこ焼き焼きそばなど定番の屋台メニューから、最近では10円パンなどのトレンドメニューまで色んな屋台メニューがあります!
夏祭りによく食べられるメニューは、こちら↓の記事に詳しく網羅的に紹介しています♪
7月は暑さを乗り切る!涼味やスタミナをつけるイベントメニューを♪
暑くて夏バテになりがちな7月ですが、昔ながらの体を冷やす食べ物や涼しさを感じるメニュー、疲れた体にスタミナをつけるメニューなどの行事食を食べて、暑さをイベントで楽しく乗り切りましょう♪
最後まで見ていただきありがとうございました♪
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