おはようございます♪
日本中で行われる季節行事「ひな祭り」ですが、エリアによって食べるものに違いがあるのはご存じですか!?今回はひな祭りのお祝いに食べられる行事食やお菓子の地域での違いについて紹介します。
仕事でも私生活でも、10年以上季節イベントの食事について色々調べてきたのですが、けっこう地域で違って面白いです♪実は当たり前にひな祭りに食べていたものが、自分の住んでいる所だけのものだった!?というものもあるかもしれないですね(^^♪
ひな祭りの食べ物地域性 関東と関西での違い
まずは、関東と関西の違いのあるひな祭りの食べ物から紹介します。
地域の違い【ひなあられ】
まずはひな祭りの定番ひなあられから。
関東:お米型の甘いあられ
お米を揚げた、いわゆるポン菓子と言われるものに砂糖をまぶした甘いあられです。お米の形をしています。
関西:丸形のしょっぱい&甘いあられ
餅を揚げた、丸い形のおかきです。甘いものに加えて、醤油味、エビ、あおさ味などのしょっぱい系の味付けもあります。
また、大阪のあられメーカー「とよす」のひなあられにはチョコレートでコーティングされているあられもあり、なんとチョコのものだけが入ったひなあられも売っていて、「ひなちょこ」という商品名称で関西では人気です。
地域の違い【桜餅】
続いて桜餅。桜餅という名称だけど、関東の人と関西の人では思い浮かべる桜餅が違うそう。
関東:長命寺(ちょうめいじ)
小麦粉で作った薄く焼かれた皮にこしあんを巻いたり挟んで作ります。クレープのような見た目です。
関西:道明寺(どうみょうじ)
道明寺粉と呼ばれる、もち米を蒸してから乾燥させ、荒く挽いて作られたものと、つぶあんで作ります。もち米の粒が残ってつぶつぶしているので見た目はピンクのおはぎのような感じ。
関東ではクレープ型を桜餅と呼び、関西風のおはぎっぽいものを道明寺と呼ぶそうです。一方、関西ではおはぎっぽいものを桜餅と呼んでいます。なので、「桜餅」と言ったときに、関東と関西では違うものを指します!
地域の違い【ちらし寿司】
続いて、ひな祭りのごはんのド定番、ちらし寿司の違いです。
関東:白い酢飯に海鮮乗せる
白い酢飯の上に海鮮(お刺身)を中心とした華やかな具材がちりばめられたものです。海鮮丼の酢飯バージョン、もしくはお寿司の握らないバージョンといったところです。
関西:具材混ぜ込み酢飯に火の通った具材乗せる
細かく刻んだ具材を混ぜ込んだ酢飯の上に基本的にお刺身は使わず、錦糸卵や火が通った味のついた具材などがちりばめられたものです。ばら寿司、かやく寿司、五目寿司とも呼ばれます。
以上が、同じメニューを食べていても特徴の違うものを食べているシリーズでした。
関東と関西、と分けましたが、当然ですが日本内でも移住したり、結婚で遠いエリアに嫁いだりして違うエリアのものが食べられるようになって、今でははっきりしたエリア性はないと言ってもいいかもしれません。
両エリアのものがスーパーに置いてあったり、また、ネットで情報が色々出回るようになったことも相まってさらにエリアの違いはなくなっていくものと思われます。
続いては、その地域でしか食べられていないひな祭りのお祝いメニューの紹介です♪
ひな祭りの地域ならではの食べ物
ひな祭りに食べられる食べ物で、その地域ならではの独自の食べられるものをまとめました。
北海道:甘納豆のピンクの赤飯
出典:農林水産省Webサイト「うちの郷土料理」
北海道の赤飯は、小豆の代わりになんと甘納豆を使い、食紅で淡いピンク色に色付けされたもの!ひな祭りに限らずお祝い事で食べられる赤飯ですが、ピンク色だとよりひな祭りっぽいですね♪
関東:すあま
関東エリアでお祝い事に食べられる、上新粉に砂糖を加えて蒸したお菓子です。中部エリアよりも西では知らない人も多いです。あんこは入っていなくて、甘さは控えめ。巻きすでまいたピンクのかまぼこのような形が一般的。原材料的には名古屋のういろうに似ていますがういろうは、生地を練る→蒸すすあまは、蒸す→臼でつく という違いがあって、食感に違いがあるそうです。
岐阜:からすみ
出典:農林水産省Webサイト「うちの郷土料理」
岐阜県の東農地方(中津川付近)でひな祭りに食べられる上新粉と砂糖を練って、専用の木型で型をとって蒸して作られたもの。原材料も作り方も、ういろうに似てますね!この変わった形は富士山の形らしく、子どもが日本一になれるよう願いがこめられているそう。「からすみ」という名前は、ボラの卵巣のからすみからきているそうで、子宝の象徴だからだそうです!(諸説あり。)
愛知:おこしもの
「おしもん」とも「おこしもん」とも言われる愛知県のひな祭りで食べられる祝い菓子。上新粉にお湯を入れて練って蒸すだけなので基本的には味はなくて、醤油砂糖などをつけて食べます。木型に入れて型をとりますが、色々な木型が販売されていて、キャラクターの木型なんかも売っているそう。ピンク、黄色、黄緑などで色づけた生地を使ってもしくは後付けで色を付けて見た目も可愛くてひな祭りっぽい^^インスタで一度「おこしもの」で検索してみてください♪めちゃめちゃ可愛いおこしものも出てきますよ!うちには木型がないので、クッキー型で作っています^^;
愛知:伊賀まんじゅう
続いてまたまた愛知県のひな祭りに食べられるお菓子。伊賀まんじゅうは岡崎を中心に西三河地方で食べられます。上新粉や餅粉を練った生地にあんこを包み、上に色づけしたもち米をつけて蒸したもの。ピンク、黄色、黄緑の3色が一般的に販売されています。こちらもおこしものと同様、見た目がとっても可愛い♪
京都:ひちぎり
京都でひな祭りの時期に食べられる生菓子。「ひちぎり」は、漢字で書くと「引千切」と書くそうで、昔、宮中で人手が足りないときに餅を丸めず、ひきちぎって作られたことからこの名前になったとのこと。よもぎ餅をひしゃくの形にした上に、あんこが乗っています。京都らしい上品な生菓子ですね♪
京都:三色ゼリー
こちらは伝統的な、…ではなく、京都の給食で出るひな祭りの日におなじみのデザートメニュー。京都に限らず関西圏で出されている学校もあるそう。ひし形でピンク、白、黄緑色のひし餅のような見た目のゼリーです。給食だと大人は食べられない…と思いきや、京都生協でひな祭り付近に三色ゼリーを販売しています。
香川:おいり
口に入れるとフワッととける、餅菓子。見た目の可愛さで全国的に有名になったおいり。ひなあられのような色合いに丸さも加わってソフトクリームにトッピングされたりしてインスタ映えしてます。嫁入り菓子として香川県では伝統的に伝わっていて、主に結婚の引き菓子や、出産祝い等に使われますがひな祭りのお祝いにも使われています。
長崎:桃カステラ
ひな祭りの祝い菓子として長崎で昔から食べられています。カステラ生地の上に(砂糖と水飴で作った)桃が乗っています。見た目も可愛いし、甘そうです!桃は中国ではとても縁起の良いものとされています。長崎と近い中国との交流と、ポルトガルから伝わったカステラがまさかの融合です!
地域によってひな祭りをお祝いする時期も違う
ひな祭りといえば3月3日ですが、なんと4月に実施するエリアもあるそうです。月遅れ(新暦ではなく、一カ月遅らせた日に実施する)の4月3日に実施するエリアとして東北、北陸、長野県、埼玉県、山梨県、岐阜県などの一部のエリアで、月遅れで実施するのは寒い地域が多くなっています。
また、沖縄では旧暦3月3日に、はまうり(浜下り)というこちらもひな祭りと同じく女の子の成長を祝うイベントがあります。はまうりでは、浜辺に行って、海水に手足をつけて身を清めるのですが、とにかく女の子が外に出て遊ぶ日、という日だそうです。
以上、ひな祭りの食べ物+αの地域の違いでした♪これ以外にも、自分の住んでいるエリアではこれを食べるよ!というものがあれば教えていただきたいです(^^)/ぜひぜひよろしくお願いいたしますm(_ _)m
ひな祭りによく食べられるメニューを網羅的にまとめた記事はこちら↓↓
最後まで見ていただきありがとうございます♪
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