【決定版】お正月に食べられる食べ物はこれ!おせちの意味一覧や他にもたくさん!行事食まとめ

今回は、新しい年になって最初の大事なイベント、お正月に何を食べるのかを紹介していきます♪おせちの中身をそれぞれの由来や”言われ”も合わせて紹介!さらにおせち以外にも他に食べられるものもまとめてみました。

お正月とはどんなイベント?

お正月とはどんな行事?

年が明けると日本では伝統的な新年のお祝い期間、お正月が始まります。1月1日から3日まで「三が日」と呼ばれ、お正月の特別な料理である「おせち料理」が食べられます。縁起を担ぐために様々な具材が使われているので、願いをこめて食べます。また、お正月には「お雑煮」も欠かせません。

三が日には、初詣に行って1年の健康や豊富を祈ったり、家族や親戚との結びつきを大切にする期間でもあります。普段なかなか会えない親戚に会って、子供たちにはお年玉をもらったり、家族でのんびり家で過ごしたりします。

お正月によく食べられるもの

お正月によく食べられる食べ物

年明けから三が日くらいまでのお正月に食べられる食べ物として、真っ先に思い浮かぶのはおせちですよね。おせちの中のメニュー紹介が中心ですが、おせち以外にも食べられるものも紹介していきます。

おせち

おせちの一の重二の重三の重それぞれの詰めるもの

お正月といえばやっぱり「おせち」ですよね!子どもは好きなものが少なく嫌がるかもしれませんが^^;定番のおせちメニューにはそれぞれ「言われ(由来)」があって、こういう願いを込めて、というものがあります。若干だじゃれっぽいものもありますが…昔の人が考えて願掛けのように年始に食べられていたものが今も続いてるってすごい。
もともとおせちはお正月に何日もおせちを食べていれば他にごはんを作らなくてもいいように作られていて、三が日はスーパーも休みのところが多かったので作り置き的な位置づけでした。とはいえ何日も同じメニューは飽きてしまうし最近ではスーパーも3日には営業している所も多いので、1日で食べきれるサイズのおせちを予約したり、和洋折衷メニューだったりして、自分で全メニュー手作りする家庭は少なくなっています。

おせちの中身のメニューを、三段重の場合の一段ずつ紹介していきます!

おせち一の重:祝い肴、口取り

おせち一の重に詰める祝い肴の意味一覧
おせち一の重に詰める口取りの意味一覧

一の重にはおせちの基本となる「祝い肴」と、「口取り」と呼ばれる甘めの料理を詰めます(三段重の場合)。「祝い肴」の種類は地域によって異なり、関東では数の子、田作り、黒豆が、関西では数の子、田作りまたは黒豆、たたきごぼうが入ることが多いです。「口取り」は、会席料理で一番最初に出る料理のことで、かまぼこ、伊達巻、昆布巻、栗きんとんなどです。

黒豆


黒豆には、健康と勤勉を願う意味が込められています。豆は「まめに働く」や「まめに暮らす」を連想させ、勤勉で健康に過ごせるようにとの願いが込められています。また、黒豆の黒は、邪気を払う色とされ、中国から伝わった陰陽五行説に基づく風水では、魔除けの色とされています。さらに、昔の人々が真っ黒になって働く姿を連想されることから健康と勤労を祈願する意味もあります。

数の子


数の子には、子孫繁栄を願う縁起物です。数の子は、ニシンの卵巣で作られ、数万個の卵が集まってできています。粘着性があり、産卵後に岩場や海藻にくっついて離れない特性から、子宝の象徴とされています。また、黄金色の数の子は色的にもおめでたく、華やかでお正月にふさわしい一品です。数の子は「祝い肴」として、お屠蘇と共に新年を迎えるために欠かせない存在です。

田作り(ごまめ)


田作りは、その年の豊作を願う縁起物です。田作りは、カタクチイワシの稚魚を乾燥させ、甘辛く炒めたおせち料理で、地域によって「ごまめ(五万米)」とも呼ばれています。昔、イワシを田畑の肥料に使ったところ大変豊作になり、五万俵もの米が収穫できたことから「田作り」と名付けられました。このことから、田作りは「豊作」と「五穀豊穣」を願う縁起の良い一品として定番となりました。また、尾頭付きの小さな魚を使うことから「子宝に恵まれる」象徴ともされています。関東地方では、黒豆、数の子と並んで「祝い肴三種」の一つです。

たたきごぼう


たたきごぼうは、その名の通り、叩いて開く調理法から「開運」の象徴とされ、家の繁栄を願う縁起物とされています。やわらかく煮たごぼうを叩いて開き、甘辛く味付けしたおせち料理です。ごぼうは地中深くに根を張るため、家族や家業の安泰を象徴し、延命長寿の願いも込められています。さらに、細長いけれど折れにくいごぼうは、困難に耐え抜く強さと柔軟性を持つ人生を象徴し、縁起の良い食材とされています。関西地方では、黒豆、数の子と並んで「祝い肴三種」の一つです。

紅白かまぼこ


かまぼこは、その半円形が元旦の日の出を象徴し、新しい門出を祝う縁起物とされています。紅白のかまぼこは特に縁起が良く、赤は「魔除け」と「めでたさ」、白は「清浄」と「神聖」を表します。この色の組み合わせが新年の祝いにふさわしいとされ、おせちの一段目に詰められることが多いです。かまぼこは、その形と色から一年の始まりを祝うのに最適な食材とされ、昔から重宝されてきました。

伊達巻


伊達巻は、卵と魚のすり身を使って作る、ふんわりとした甘さと渦巻き模様が特徴の料理です。その形が巻物に似ていることから、学業成就の象徴とされています。また、卵が子孫繁栄を意味し、丸い形が家庭円満を表します。さらに、「伊達」という言葉が華やかさや豪華さを示し、新年のお祝いにふさわしい食材とされています。関東では甘め、関西では出汁の効いた味付けが好まれ、地域ごとに異なる風味も楽しめます。江戸時代の長崎で生まれた「カステラかまぼこ」が起源とされる伊達巻は、その美しい黄色が重箱の中でひときわ目を引き、新年を彩る縁起の良い一品です。

昆布巻き


昆布巻きは、昆布の「よろこぶ」という語呂合わせから「喜ぶ」を意味し、また「養老昆布」と掛けて不老長寿を願う意味も込められています。具材には主にニシンが使われ、「二親(にしん)」の語呂合わせで子孫繁栄や子宝成就の象徴とされています。さらに、昆布巻きを結ぶかんぴょうには、細く長い形状から長寿の願いが込められています。鮭や他の魚介が使われたり、昆布のみの昆布巻きもあります。

栗きんとん


栗きんとんは、金運や勝負運を願う縁起物です。栗きんとんの「栗」は「勝ち栗」とも呼ばれ、古くから勝負運を高める食材として重宝されてきました。また、黄金色の見た目は金塊や小判を連想させ、「金運が上がるように」との願いが込められています。栗きんとんの名前は「栗金団」と書き、豊かで実り多い一年を象徴しています。甘露煮の栗とさつまいもを使った餡が特徴で、黄金色をさらに鮮やかにするためにクチナシを使います。

おせち二の重:焼き物、酢の物

おせち二の重に詰める焼き物酢の物の意味一覧

二の重にはおせちのメインとなる焼き物と、さっぱりした酢の物を詰めます(三段重の場合)。焼き物としては、海老、ブリ、鯛といった縁起のよい魚介類が入れられます。酢の物では、紅白なます、酢れんこん、菊花カブなどが入れられます。

海老


えびは漢字で「海老」と書き、曲がった腰と長いひげが老人を連想させることから、長寿の象徴とされています。また、えびの脱皮する生態は「成長」や「生まれ変わり」を象徴し、さらに、えびの黒い目が飛び出ている様子は「めでたし(目出たし)」と連想され、縁起の良い食材とされています。鮮やかな赤色が重箱の中を華やかにし、おせちに彩りを添えます。有頭えびを使うと特に豪華で見栄えが良くなります。

ブリ


ブリは出世魚なので立身出世を願う縁起物としておせち料理に欠かせません。ブリは成長に伴って名前が変わり、関東では「ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ」、関西では「ツバス→ハマチ→メジロ→ブリ」と呼ばれ、その成長過程が出世を連想させるため、縁起の良い魚とされています。また、冬に脂がのって美味しくなるため、照り焼きなどでおせち料理に取り入れられます。

あわび、トコブシ


あわびは長寿の象徴として縁起が良く、トコブシもその代用品としておせち料理に用いられ不老長寿や福を願う食材です。トコブシは、あわびに似た小型の貝で、見分け方として、トコブシの殻には6~8個の穴があり、あわびの4~5個とは異なります。また、トコブシは別名「フクダメ」と呼ばれることから「福がたまりますように」との願いが込められています。


年末年始のごちそうと言えば蟹!おせちに入っていたり、おせちと一緒に食べたりされます。豪華で特別な食材であることに加え、福を呼ぶ縁起物としての意味も込められていて、蟹の大きなはさみが勝利を象徴し、上下に振る姿が幸運を招くと考えられています。

牛肉の八幡巻き


八幡巻き(やわたまき)は、ごぼうを牛肉で巻いて甘辛いタレで焼いたり煮たりする料理です。京都府八幡市が発祥です。おせち料理に八幡巻きを入れるのは、ごぼうの細長い形状から細く長く幸せが続くように、また、ごぼうが地中にしっかり根を張る姿から、健康や長寿、家族の安定と繁栄を象徴しています。八幡巻きは煮物として三の重に詰めることも。

ローストビーフ


昔からのおせちにローストビーフが入っていたわけではなく、みんなが好きだからという理由でおせちの一品のメジャーとなったローストビーフ!なので、特に意味やいわれはないですが、大人にも子どもにも人気というのが一番の理由ではないでしょうか。お祝いの日のご馳走感がアップすること、さらに日持ちもするので、現代のおせちには欠かせません。

紅白なます


紅白なますは、せん切りにした大根と人参を甘酢で和えたもので、紅白の水引きをイメージしています。昔は生魚や肉を使っていた「なます」ですが、今では野菜を使ったさっぱりしたものが主流です。紅白の組み合わせには平和と平安を願う意味が込められていて、大根は「清らかな生活」を象徴し、家族の繁栄と安定を祈る食材とされています。

酢れんこん、菊花カブ


れんこんを甘酢に漬けた酢れんこん。れんこんの穴から先の風景が見通せることから、「将来の見通しが良い」という意味があります。また、れんこんは種が多く「子孫繁栄」を象徴し、さらにれんこんの花である蓮は、仏教で極楽浄土に咲く神聖な花とされており、神様へのお供え物としてもぴったりです。れんこんを花形の飾り切りにしたり、梅酢でピンク色に漬けると可愛い。
また、同じく酢のものでは、冬が旬のカブもあります。甘酢で漬けた「菊花かぶ」は、菊の花に見立てて飾り切りした白いかぶに赤唐辛子を飾ることで紅白の色合いが生まれ、おめでたい雰囲気が増します。菊は日本の国花で邪気を払うとされており、長寿を願う縁起物です。

金柑


金柑は、黄金色の見た目と、名前の「金冠(金の冠)」と掛けて、富を象徴していています。また、名前に「ん」が入っているので金運アップの意味もあります。金柑は甘露煮としておせちに入っていることが多いです。

おせち三の重:煮物

おせち三の重に詰める煮物の具材意味一覧

三の重には山の幸を使った煮物を詰めます(三段重の場合)。筑前煮や煮しめなどが定番で、使われる食材にはそれぞれ縁起の良い意味があります。例えば、れんこんは「先の見通しが良い」、里芋は「子孫繁栄」を表し、くわいは根が深く伸びることから「繁栄」を願います。他にも、にんじんやこんにゃく、しいたけ、たけのこなど。華やかさはないかもしれませんが、縁起物として大切な一品です。

煮しめ、筑前煮


三の重には縁起の良い食材を複数使った煮物が詰められます。特に名前に「ん」がつくれんこん、にんじん、こんにゃくなどは、「運」を引き寄せるとされます。れんこんは先が見通せる象徴、ごぼうは豊作祈願、椎茸は長寿、にんじんは梅型で祝い事、こんにゃくは縁結びや心を引き締める意味があります。
煮しめは、煮汁がなくなるまでじっくり煮ることから名前が付けられました。複数の野菜を一緒に煮ることで、家族の絆や繁栄を願います。一方、筑前煮は福岡県筑前地方の郷土料理で、根菜や鶏肉を醤油で煮詰めたもので、鶏肉を炒めてから煮るのが特徴で、これが煮しめとの違いですが、いずれも家庭円満を願う料理です。

八頭(里芋)


八頭(やつがしら)は里芋の一種で、見た目が大きくてごつごつしているのが特徴です。里芋は一つの種芋から親芋、子芋、孫芋とたくさんの芋が育つため、子孫繁栄の象徴とされています。一方、八頭は親芋と子芋が分球せず一つの塊となり、まるで頭が八つあるように見えることから八頭と呼ばれ、「八」は末広がりで縁起が良く「頭」には人の頭、つまりリーダーになるという意味で出世を願います。煮ものにするとぬめりが少なく調理しやすいのも魅力です。八頭は、その縁起の良さから、お正月に欠かせない一品として親しまれています。

くわい


くわいはお正月にしか食べる機会の少ない珍しい野菜です。中国原産の植物で、ほろ苦く、煮るとホクホクとした食感が楽しめます。ピンポン球のような実からまっすぐ伸びる芽は「芽出たい(めでたい)」として縁起が良く、出世や向上の象徴とされています。くわいの芽を残し、塊茎を六角形や八角形に剥いて調理するのは、不老長寿を願うためです。おせち料理には、芽を残したまま形を崩さないように煮物にするのが一般的です。

お餅

お正月にお餅を食べる習慣は、平安時代の「歯固めの儀」に由来します。この儀式では、健康と長寿を祈って餅を食べました。また、餅は神聖な食べ物で、長く延びて切れないことから長寿の象徴とされ、無病息災を祈る意味も込められています。日本では米が神聖視され、お米を使ったお餅にはそのパワーが凝縮されていると考えられてきました。年神様の魂が宿るとされるお餅を食べることで、新年の生きる力をいただくと信じられてきたことから、お正月の食べ物として定番となっています。また、お餅つきには「子孫繁栄」と「連帯感を高める」という意味があり、各地で実施されます。

お雑煮


お雑煮も平安時代から続く日本の伝統料理です。名前の由来は、さまざまな具材を混ぜて煮込む「煮雑ぜ(にまぜ)」から来ています。お雑煮の始まりは、農耕民族である日本人が「ハレの日」に食べるおめでたい食べ物として、お餅や里芋、にんじん、大根などの農作物を、新年初めて汲んだ若水(わかみず)とともに煮込んで食べたことにあります。また、供えたお餅をお雑煮にして食べることで、年神様の力をいただき、一年の無病息災や豊作を祈りました。地域によってお餅の形や煮方に違いがあり、東日本では角餅のすまし汁仕立て、西日本では丸餅の白味噌仕立てが一般的です。

ぜんざい


お正月の三が日というよりは、鏡開きの時に食べられるぜんざい。鏡開きは、お正月に飾っていた鏡餅を神棚から下ろして食べて無病息災を祈願する習慣です。鏡開きの日付は、基本的に松の内が明けたあとの日で、地域によって松の内が明ける日は異なります。(松の内=年神様が滞在している期間:関東では1月1日から7日までが一般的ですが、1月15日までという地域もあります。)鏡餅は包丁で切らず、手や木槌で割ります。切腹を連想させるため刃物を使わず、手や木槌で割る=開くの表現が縁起がよいため「鏡開き」と呼ばれるようになりました。飾ってあった鏡餅は乾燥して固いので、ぜんざいにして柔らかくして食べられることが多いです。小豆を使ったぜんざいにすることで、お祝い事で赤飯を食べる理由と同じく小豆には邪気を払う魔除けの意味があります。

焼き餅、きなこ餅


お正月にお餅を食べる中で食べ方としては、上記にあげたお雑煮以外にも、焼いて醤油をつけた磯部餅にしたり、焼いた後お湯に浸してきな粉砂糖をまぶした安倍川餅にしたりしても食べられます。

お屠蘇

お屠蘇は、元旦のおせちを食べる前に飲むお酒です。一年の無病長寿を願い正月に飲まれる特別なお酒です。屠蘇散と呼ばれる生薬を配合した薬草酒で、日本酒やみりんに漬け込んで作られます。主な使用される生薬には山椒、陳皮、桂皮、桔梗、八角、白朮、防風などがあり、体に良い効果をもたらすものが使われます。お屠蘇の語源には諸説ありますが、邪気を払い、魂を蘇らせるという意味が共通しています。飲む順番もあり、若い人から年長者、の順番に飲みます。

おせちに飽きたら○○もね

おせちは3が日に渡って食べられるように長期保存ができるメニューが多いですが、現代ではスーパーや外食店がお正月から開いている店舗があったり、他にも美味しいメニューが溢れているので、ずっとおせちを食べ続けることは少ないと思います。とはいえ、おせちも最後まで食べきりたいところで数日に渡って出てくるので、飽きてきた時に食べたいものとしてよくあげられるのが、

  • カレー
  • ラーメン(インスタントラーメン)
  • ハンバーガー、ピザ、ポテトなどの洋食

等。和食が続くと、味が濃いものだったり油っぽいもの、スパイシーなものが食べたくなります。

お正月に縁起のいいものを食べて良い一年にしよう♪

以上がお正月によく食べられるものでした!年末にお正月に食べるものを準備しておいて、1年の始まりに、縁起のよいものや言われのあるものを食べ実りある一年になるように願いましょう♪

コメント

タイトルとURLをコピーしました