【決定版】春分の日の食べ物はこれ!定番ぼたもちやお彼岸の行事食まとめ

春分の日は、昼と夜の長さがほぼ等しくなる日であり、日本では祝日でもあります。また、春のお彼岸の中日でもあり、ご先祖様を供養する大切な日でもあります。この日は、特別な食べ物や行事食を楽しむ風習があります。定番の「ぼたもち」をはじめ、「赤飯」や「精進料理」など、春分の日に食べられる伝統的な料理やその由来を詳しくご紹介します!

春分の日とは

春分の日とはどんな行事?簡単に説明

春分の日(3月20日頃)は、「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」として日本の国民の祝日に制定されています。また、お彼岸の中日として、ご先祖様を供養する風習があり、多くの人が墓参りをします。

春分の日秋分の日とお彼岸の関係や日にち

春分の日には、太陽が真東から昇り真西に沈み、仏教の教えでは、此岸(この世)と彼岸(あの世)が最も近づき、通じやすい日とされています。そのため、ご先祖様を供養し、精進料理を食べたり、お供え物をしたりする文化が根付いています。

春分の日の行事食や食べる物

春分の日の食べ物や行事食まとめ

春分の日には、ご先祖様への供養の意味を込めた食べ物や、春の訪れを祝う旬の食材が楽しまれます。春分の日に食べられる行事食を紹介します。

ぼたもち

ぼたもちとおはぎの違い

春分の日の定番といえば、ぼたもち。もち米を炊いてつぶし、あんこで包んだ和菓子です。小豆には邪気を払う力があるとされ、ご先祖様への供養の意味も込められています。
春のお彼岸に食べる「ぼたもち」と、秋のお彼岸に食べる「おはぎ」は実は同じものですが、その時期に咲く「牡丹」と「萩」に見立てられて呼び方が違ってきます。
春(春分の日):ぼたもち(こしあん) → 牡丹の花
秋(秋分の日):おはぎ(つぶあん) → 萩の花
また、秋のおはぎは収穫したての小豆の皮が柔らかいためつぶあんが使われますが、春のぼたもちは春まで保存した小豆の皮が硬くなるため、こしあんが使われることが多いです。

赤飯

春分の日にはお赤飯を食べる風習もあります。小豆の赤い色は、古くから魔除けの力があると信じられており、特別な日に食べる習慣があります。春分の日は、先祖供養とともに、自然の恵みに感謝する日でもあるため、お赤飯を炊いて食べられます。

彼岸団子

彼岸団子は、お彼岸の時期に仏壇やお墓にお供えする白い丸い団子です。上新粉(米粉)で作られるシンプルな和菓子で、故人を癒し、供養する意味が込められています。地域によって積み方に違いがありますが、一般的には6個を重ねてお供えします。また、彼岸入りの日に供えるものを「入り団子」、彼岸明けの日に供えるものを「明け団子」とも呼ばれます。

精進料理

精進料理は、仏教の「不殺生戒」に基づき、お彼岸の時期に食べられる料理です。肉や魚を使用せず、野菜、穀物、豆類を中心に作られます。だしも昆布や干ししいたけなど、植物性のものを使用します。煮しめ、けんちん汁、ごま和えなどが代表的で、素材の味を活かしたヘルシーな料理が特徴です。

五目寿司、いなり寿司

春分の日には、肉や魚を使わないお寿司である五目寿司やいなり寿司を食べる家庭もあります。五目寿司は、色とりどりの具材が入ることから「豊かさ」や「繁栄」の象徴とされます。また、いなり寿司も、肉魚ではなく甘く煮た油揚げが使われるためお彼岸にぴったり。

春の山菜

ふきのとう、たらの芽、たけのこ、わらび、つくしなど、春の山菜も春分の日によく食べられます。これ
らの山菜には、冬の間に溜まった老廃物を排出するデトックス効果があるとされ、体調を整える役割もあります。天ぷらやおひたし、炊き込みご飯など、さまざまな料理で楽しむことができます。

春の野菜

菜の花、春キャベツ、新玉ねぎ、スナップエンドウ、アスパラガスなど、春の野菜を使った料理も春分の日にはよく食べられます。特に菜の花は、春の象徴ともいえる野菜で、おひたしや和え物などで食べられます。

彼岸そば・彼岸うどん

そばやうどんを食べる習慣が一部の地域にあります。季節の変わり目で体調を崩しやすい時期に、胃腸に優しい麺類を食べることで体内を清めようとしたことが由来とされています。彼岸そばは、信州地方や出雲地方、北海道などのそばの産地で広く親しまれています。精進料理として肉や魚を使わず食べられることが多く、野菜の天ぷらや春の山菜などが具材となります。

おやき

長野県を中心とした地域では、春分の日に「おやき」を食べる習慣があります。野沢菜などの野菜やあんこを包んだ素朴な味わいのおやきは、精進料理の一つとしても親しまれています。

はっさく

柑橘類は厄除けや健康長寿の願いを込めて食べられ、風邪予防や疲労回復にも効果があり、健康を願う意味でも食べられます。中でもはっさくは、春分の日前後が最も美味しいとされる柑橘類です。

よもぎ餅、桜餅

春の香りを楽しむ和菓子として、よもぎ餅や桜餅も春分の日に人気です。よもぎ餅のよもぎには邪気払いの力があり、桜餅は桜の葉の香りが春の訪れを感じさせてくれます。どちらも春らしい色合いで、春分の日の食卓を彩ります。

春分の日の行事食で季節の変わり目を健やかに

春分の日には、ご先祖様を供養しながら、春の訪れを感じる食べ物を楽しむ習慣があります。「ぼたもち」や「お赤飯」といったお供え物から、「春の山菜」や「旬の野菜」を使った料理まで、伝統的な行事食にはそれぞれ意味があります。季節の変わり目に、ぜひ伝統的な食材や料理を取り入れて、心も体も整えていきたいですね!

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