【決定版】お盆の食べ物はこれ!定番料理から地域の変わった食べ物まとめ

今回は、お盆に食べられる食べ物を徹底調査して、たくさんあげてみました!お盆の定番料理から、地域によって食べられる食べ物まで、調べに調べつくしてまとめてみたので、ぜひお盆の献立の参考にしてみて下さい♪

お盆って何を食べていいのか、何を食べてはいけないのか気になりますよね!この記事では、食べてはいけないものも紹介しています。でも現代ではそういった制限はあまり気にせず、故人の好きだった食べ物や、集まる人の好きなものを食べる風習となっているので安心してください♪

お盆とはどんな行事?

お盆とはどんな行事?簡単に説明

お盆の正式名称は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、ご先祖様の霊をお迎えして供養する期間のことです。親族一同が集まり先祖のお墓参りをしたり、久しぶりの再会を楽しんだりする期間です。
新盆は7月中旬、旧盆は8月中旬に迎えます。地域差があり、明治政府による改暦でお盆の日付も新暦に合わせて変更されたため、日本の多くの地域では8月中旬がお盆とされています。8月13日から16日までの4日間が一般的なお盆の期間として広まっており、一般企業のお盆休みもこの時期に取られることが多いです。
送り火や迎え火を焚いたり(提灯に点灯する)、お供えをしたり、先祖の霊に早くやって来て、ゆっくりと帰ってね、という願いを込めて精霊馬(しょうりょううま)と精霊牛(しょうりょううし)というナスとキュウリに割り箸をつけて動物に見立てたものを飾ったりします。

お盆に食べる食べ物一覧

お盆に食べる食べ物まとめ定番から地域の行事食まで

では、お盆の期間には何を食べたらよいのでしょうか??必ずこれを食べる!という行事食はありませんが、お盆期間に食べると良いとされる食材、メニューや、逆に食べない方が良いとされているものなどを紹介します。

お盆に食べる定番の食べ物

お盆の期間はお肉お魚ではなく、植物性を食べようという基本的な考えはあるのですが、普段なかなか集まれない親族が集まって、故人を偲ぶという点では、美味しいものをみんなで楽しく食べるというのが今では一般的になっていますね。お盆によく食べられるものをピックアップしました。

精進料理

お盆の期間中、従来は家族で精進料理を食べることが一般的でした。植物性の食材を使用し、動物性の食材を避けた料理で、野菜、海藻、豆腐、きのこなどの植物性の食材を利用します。ただ、現代ではせっかく久々に家族が集まるということもあり、お供えではなくみんなで食べる場合は植物性だけ!というわけでは全くなく、肉や魚も含めた好きな料理が準備されていることが多いです。

一汁三菜、一汁五菜


お盆の精進料理は、先祖を敬う心を込めた一汁三菜が基本です。霊供膳と呼ばれる器に、白飯、汁物、3種類のおかずを盛り付けます。
白飯は先祖の満足を願い、丸く山盛りに。汁物は昆布や干し椎茸で出汁を取り、故人の好物を具に。おかずは五色・五味を意識し、煮物、和え物、炒め物などをバランスよく。
漬物は別添えで2切れ用意。3切れは縁起が悪いとされます。

一汁三菜よりさらに格式高い形式が一汁五菜です。一汁三菜に比べ、おかずが2品増えることで、より丁寧なお膳立てが可能になります。
主菜には煮しめやがんもどき、高野豆腐、ひじきの煮付けなどを。副菜は白和え、胡麻和え、きんぴらなどを添えます。ご飯、汁物、漬物は一汁三菜と同様です。

精進揚げ


精進揚げは、精進料理の一つで、天ぷらのことです。が、通常の天ぷらとは異なり、動物性食材を一切使用しません。野菜やキノコ類を主な具材とし、衣も卵は使わず小麦粉と水だけで作ります。殺生を避け、煩悩を抑えるという深い意味があるので、動物性食材ではなくナス、レンコンなどの野菜を使い、天つゆのだしも昆布や椎茸でとります。

天ぷら


お盆には肉、魚ではなく野菜が主として食べられるので、その野菜をご先祖様へのおもてなしとしてご馳走にランクアップさせるために天ぷらとして食べられるようになったという説があります。天ぷらも野菜がメインですが、現代では野菜以外にも海老天なども一緒に出されることも多いです。特に信州や東北では、お盆に天ぷらをお供えする風習があります。中でも長野県では、お盆にまんじゅうを揚げた「天ぷらまんじゅう」が食べられます!

そうめん


お盆のそうめんは、ご先祖様への供物として重要な役割を果たします。そうめんは細く長い形状から、幸せや喜びが長く続くという願いが込められています。また、精霊馬の手綱やご先祖様の荷物を結ぶ紐としての意味もあり、お盆期間中は束のままお供えするのが一般的です。8月15日には茹でたそうめんとつゆを一緒にお膳に乗せて供え、家族の健康と無病息災を祈ります。

地域特性のあるお盆の食べ物

お盆に食べられる食べ物には、地域ならではの食べ物もたくさんあります。変わった食べ物もあり、面白いです♪

赤飯(北海道、東北の一部)


北海道や東北地方(宮城県、秋田県など)では、お盆に赤飯を供えて食べる風習があります。赤飯には魔除け効果があるとされる小豆が入っているためです。特に北海道では、赤飯に甘納豆を使うのが一般的で、甘納豆の砂糖の甘みが特徴です。

赤ずし(秋田)

出典:農林水産省Webサイト
赤ずしは、秋田県北部のお盆の伝統料理です。餅米を赤じそと酢で漬け込み発酵させた鮮やかな赤色の料理で、お盆には精霊棚や墓にお供えし、その後来客にもふるまわれます。さっぱりとした酸味が特徴で、夏バテ時にも食べやすく、疲労回復や消化促進に効果があるとされます。地域によってきゅうり、みょうがなども加えられます。

ずんだ餅(宮城)


ずんだ餅は、宮城県の夏の風物詩として愛される名物です。枝豆をすりつぶして作る緑色の餡を餅にまぶした料理で、主にお盆やお彼岸の時期に供え物や季節料理として親しまれてきました。
ずんだの由来には諸説あり、伊達政宗にまつわる伝説や「豆打(づだ)」が訛ったという説などがあります。栄養価が高く、冷やして食べることが多いため、暑い夏に適した料理として重宝されています。
お盆の時期には、帰省したご先祖様へのお土産として最上のずんだ餅をお供えする習慣があります。最近ではずんだを使用したお菓子や土産品も増え、年中楽しめるようになっています。

天ぷらまんじゅう(長野)


天ぷらまんじゅうは、信州を中心にお盆の時期に食べられます。まんじゅうを天ぷら粉で揚げたもので、こしあんが主流です。信州の中部や南部地域では、お盆になると野菜や魚介類の天ぷらと一緒に当たり前のように食卓に並びます。この習慣がある地域は限られており、信州のほか、岐阜県、福島県の会津地方などで見られます。お盆が近づくと、専用のまんじゅうがスーパーに並ぶほど定着しています。お塩や天つゆで食べられるそう!

あらめの煮物(京都)


あらめ煮は、主に関西地方、特に京都でお盆の時期に食べられる伝統的な料理です。あらめは海藻の一種で、乾燥させたものを水で戻し、お揚げなどと一緒に炊いて食べます。
京都では、8月16日の朝に「あらめの炊いたん」を作り、その戻し汁を玄関に撒く「追い出しあらめ」という風習があります。これは、お盆に訪れたご先祖様を無事にあの世へ送り返す意味があります。
お盆用のあらめ煮は精進料理として、通常のだしの代わりに昆布だしを使うなど、特別な調理方法で作られます。

タラの乾物(大分)

「たらおさ」は、大分県の日田・玖珠地方で親しまれているタラの乾物料理です。タラのエラと胃を干して作られ、大きな歯ブラシのような独特の形状が特徴です。
お盆の時期に欠かせない行事食として、各家庭で醤油や砂糖で甘辛く煮込んで食べられます。保存技術や交通が発達していない時代から、海の幸を内陸部で楽しむ方法として重宝されてきました。

かいのこ汁(鹿児島)

鹿児島のお盆に欠かせない、かいのこ汁。「粥(かゆ)の子」が訛った名前のこの料理は、精進料理として仏前に供えられます。大豆を粗挽きし、夏野菜や油揚げ、こんにゃくなどを加えた冷たい味噌汁です。ダシを使わず、大豆や油揚げ、ごぼうが旨味を出します。かつては白米が貴重だった時代の名残で、お盆の特別な料理として親しまれてきました。給食にも出るそうです。

ジューシー、酢の物、ソーメン汁(沖縄)

沖縄のお盆は3日間にわたって行われ、1日目を「ウンケー」、2日目を「ナカヌヒー」、3日目を「ウークイ」と呼びます。初日の「ウンケー」では、ご先祖様を迎え入れるために夕食に炊き込みご飯のジューシーや酢の物「ウサチ」を供えます。2日目の「ナカヌヒー」にはソーメン汁が定番で、最終日の「ウークイ」では、重箱料理(ウサンミ)を供えます。沖縄独特のお盆の行事食です。

帰省のおもてなし

普段はなかなか帰省できない家族の帰省に、懐かしい地元の料理をふるまってはいかがでしょうか?地元のB級グルメや、地元でしか手に入らない食材を使ったメニュー、郷土料理など、普段は食べられないものを、帰省に合わせておもてなししましょう♪また、帰る時にお土産として持たせるのも喜ばれそう。

郷土料理、地元グルメ


お盆の期間には遠くに暮らしている親戚や家族、友達が帰省することもあり普段なかなか会えない人と集まれるチャンスです。せっかく地元に戻って来るなら、地元でしか食べられないものや、昔住んでいた時に食べていたものを食べてもらいたいですよね。この時期はスーパーでも帰省企画が実施されて、郷土料理や地元外食店の監修商品などお土産として持たせるのいいですね♪

おふくろの味


久々に実家に戻ってくる家族に、昔好きだったご飯をふるまうのはいかがでしょうか!豪華なご飯じゃなくても、喜ばれること間違いなし。母の味だけじゃなくて、おばあちゃんの作ったアレが食べたい、お父さんが作るこだわりのアレが食べたい、ということもありますよね。この機会に作り方を教えてもらって、レシピを継承するのもあり!

故人の好きなもの

肉やお魚を食べてはいけない、というのはもう関係なく、故人が好きだったものをお供えしたり食べたりして、帰ってきた故人をおもてなしします。例えば、うなぎやステーキ、お寿司など、みんなで故人が好きだったものを食べながら、思い出話をするのもよいですね!

お盆にお供えする食べ物

仏前のお供え物として、季節の野菜や果物、和菓子、そうめん、故人の好きだった食べ物などがよく置かれます。ご先祖様へお供えをした後みんなでお供え物を分けて食べます。

精霊馬と精霊牛(きゅうりとなす)


お盆にはなすときゅうりで「精霊馬」と「精霊牛」を作り、先祖の霊を迎える飾りとします。きゅうり(馬)は霊が早く帰ってくるため、なす(牛)はゆっくり戻るためとされますが、地域によって解釈が異なります。足として苧殻を使用し、盆棚に供えます。沖縄ではサトウキビを杖に見立てて供えるそうです。

水の子

水の子は、お盆に無縁仏や餓鬼への思いやりから用意される特別なお供えです。ナスとキュウリを細かく刻み、お米と混ぜて水に浸したものを、蓮の葉の上に盛ります。餓鬼は極端に細い喉と、口に入れると燃えてしまう食べ物のために常に飢えていると言われています。そのため、小さく切った野菜と水を使うことで、彼らも食べられるよう配慮されています。全ての霊を平等にもてなそうとする優しい気持ちが込められています。

団子(お迎え団子、お供え団子、送り団子)


お盆に供える団子には、お迎え団子、お供え団子、送り団子の3種類があります。お迎え団子(8月13日)は、ご先祖様の疲れを癒すためのタレやあんこのお団子です。お供え団子(14-15日)は、おもてなしの意味を込めたおはぎが一般的です。送り団子(16日)は、お土産として白い団子を供えます。

お盆にお供えするお団子については詳しくこちらの記事で紹介しています↓

おはぎ


お盆にお供えするおはぎは、小豆の赤色には魔除けの効果があると信じられ、ご先祖様の帰還を助けると考えられてきました。また、米を使用することで五穀豊穣を願い、昔は砂糖が貴重だったため特別な日のお菓子とされました。おはぎはお供え物や茶菓子として広く用いられています。お供え後は家族で食べるのが良いとされています。

落雁


お盆に供える落雁は、砂糖と穀粉で作られた干菓子です。仏式の法要やお仏壇のお供物として広く使用され、その由来は釈迦の弟子・目連の「百味飲食」にあるとされています。蓮や菊、果物の形をした落雁は、極楽浄土の花や腐りにくい果物の代用を表しています。白色は仏教と関連し、純粋な魂での旅立ちを象徴します。また、かつての砂糖の貴重さや、消耗品であることから「不幸が続かない」という願掛けの意味も込められています。
お供え後の落雁はそのまま食べることができますが、硬くなるため煮物などの料理に使われることも。

お盆に食べてはいけない食べ物

最後に、お盆の時期に食べてはいけないと言われている食べ物を紹介します。が、必ず食べていけないというものではなく、本来はこういう考えもあるよ、くらいの気持ちで、今ではそんなに制限をしなくてもよいという風潮が広まっています。お盆に集まった時は美味しいものが食べたいですよね!

三厭(さんえん):肉・卵・魚など動物性の食品


三厭(さんえん)とは、動物性の食品を指します。具体的には魚類・獣類・鳥類、つまり魚・肉・卵がこれにあたります。
この習慣の背景には仏教の教えがあります。仏教の五戒の一つである不殺生戒(ふせっしょうかい)は、生き物の命を奪うことを禁じています。そのため、殺生を連想させる三厭は精進料理に適さないとされ、お盆の期間中は避けられてきました。

五辛(ごしん)や五葷(ごくん):刺激の強い食品


五辛五葷(ごしんごくん)は、辛味や強い香りを持つ特定の野菜を指します。主にニンニク、タマネギ、ネギ、ニラ、ラッキョウがこれに該当します。
五辛は辛味のある野菜、五葷は臭みのある野菜を意味し、仏教の精進料理では使用が禁じられています。これらの食材が煩悩を刺激すると考えられているからです。

お盆はご先祖様を敬いみんなで楽しめる食卓を

お盆の食文化は、先祖を敬い、家族の絆を深める大切な機会です。お盆の行事食のそれぞれに込められた意味を知ることで、より深くこの伝統を味わえます。でも、これらの習慣を厳格に守る必要はないと思います。大切なのは、お盆の意味を理解し、家族で集まって食事を楽しむことです♪

最後まで見ていただきありがとうございます♪

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